第4章 雄英体育祭編
「……なるほど」
彼女は冷静に爆豪を見る。
(私を先に潰す判断か)
合理的。確かに正しい。
指揮役を失えば、このチームは大きく崩れる。
彼女が構える。
「来てみる?」
「言われなくても行くわァ!!」
爆豪の手のひらが輝く。
次の瞬間――。
「喰らいやがれ!!」
ドォォォン!!
巨大な爆発が炸裂した。
緑谷も身体を伏せる。
爆風が空中を薙ぎ払う。
そして、その爆発を推進力にして――。
爆豪自身が空へ飛び上がった。
「――来る!」
彼女が目を見開く。
爆豪は、爆発の勢いをそのまま利用して上昇。
一瞬で緑谷チームと同じ高さまで到達した。
「捕まえたァ!!」
「……!」
彼女が身を翻す。
爆豪の拳が、目の前を通過する
「!」
彼女がさらに上へ逃げる。
「逃げてんじゃねぇぞ!!」
「逃げてるんじゃないよ」
彼女は空中で身体を反転させた。
「避けてるだけ」
「同じだァ!!」
爆豪が突っ込む。
彼女は紙一重でかわす。
爆豪の足元から爆発が起こった。
「なっ――」
バランスが崩れる。
爆豪の身体が落下する。
「爆豪ォォ!!」
観客席から悲鳴が上がる。
だが――。
瀬呂の手からテープが伸びた。
「!?」
瀬呂のテープが爆豪の身体を空中で捕らえる。
「ナイス瀬呂!!」
「任せろ!」
瀬呂が腕を引く。
その勢いで爆豪の身体が大きく振られる。
「切島!」
「おう!!」
下では、切島と芦戸が構えていた。
「せーの!!」
ドンッ!!
二人が爆豪の身体を受け止める。
「ぐっ……!」
「大丈夫か、爆豪!」
「誰が心配しろっつったァ!!」
「元気じゃん!」
芦戸が笑う。
爆豪は地面に着地すると、すぐさま空を睨み上げた。