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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「緑谷チーム、いきなり空中へ逃げたァァァ!!」
地上から伸びてきた手が、空を切る。

「取れねぇ!」

「追え!!」
別のチームが迫ってくる。

「右!」
彼女が叫ぶ。
麗日が無重力を解除し、発目が靴の噴射機構を操作する。

「せーの!」
三人の足元から推進力が生まれる。
騎馬全体が、斜め上へ跳ねた。

「うわっ!」

緑谷が驚く。

「す、すごい……!」

「まだ!」
彼女が周囲を見渡す。

「左から来る!」

「え!?」
次の瞬間。
別の騎馬が、横から飛び込んできた。

その手が緑谷の鉢巻へ迫る。

だが――

「させない」

彼女が、その手を制した。

「なっ……!?」
相手の動きが止まる。

その隙に、緑谷たちは距離を取った。

「今のうち!」

彼女が叫ぶ。

「逃げるよ!」

「うん!」
緑谷のジェットが再び噴射する。
四人の騎馬が、地上から離れる。

その光景を見上げながら、周囲の生徒たちは歯噛みした。

「くそっ!」

「近づけねぇ!」

「なんなんだ、あのチーム!」

「緑谷だけじゃねぇ!」

「前にいる女が厄介すぎる!」

「空中にも逃げやがったぞ!」
誰もが1000万ポイントを狙っているが、目の前にいる彼女の個性は、未知数すぎた。

障害物競走で見せた個性。
大型ロボットを悠々と操った。
巨大な岩壁を飛び越えた。
地雷を踏んでも爆発させなかった。
その能力の詳細は、未だに分からない。

生徒たちは、簡単には踏み込めなかった。

(あの女……)

(何をしてくるか分からない)

(下手に近づくのは危険だ)
結果として、1000万ポイントを狙う生徒たちの足が、僅かに鈍る。
その僅かな躊躇を彼女は見逃さなかった。

「……今だね」

「え?」
緑谷が聞き返す。

「少し距離が空いた」
彼女は周囲を見る。

「このまま走る」

「了解!」
四人の騎馬が走り出す。
地上、空中、再び地上、発目のサポートアイテム。
麗日の無重力。
そして――彼女の判断。

三つの力が噛み合い、緑谷たちは1000万ポイントを抱えたまま、スタジアムを縦横無尽に駆け抜けていく。
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