第4章 雄英体育祭編
「さァァァて!!」
スタジアム中にプレゼント・マイクの声が響き渡った。
「続々とチームが出来上がっていくぞォォォ!!」
大型スクリーンに、各チームの姿が映し出されていく。
「おっとォ!?」
カメラが、緑谷たちのチームを捉えた。
「こ、これはァ!?」
会場がざわめく。
「緑谷のチームは――女子ばっかりかァ!!」
観客席から笑い声が起こる。
「ハーレムかよォ!!」
プレゼント・マイクが叫ぶ。
「クソうらやましいぜェェェ!!」
「実況が何言ってんだ!!」
観客席からツッコミが飛ぶ。
しかし、プレゼント・マイクは止まらない。
「しかもよォ!!正面にいるのは…」
画面が、緑谷の正面に立つ彼女を大きく映し出す。
「さとうおもち!!??」
会場が一気に沸いた。
「出たァァァ!!」
「障害物競走で大暴れした謎の美女だァァァ!!」
観客席から歓声が上がる。
「ロボットを操って!岩壁を飛び越えて!挙げ句の果てには地雷を踏んでも爆発させなかった、あの女だァァァ!!」
「そして今回は、サポートアイテムまで装備しているぞォォォ!!」
大型スクリーンには、彼女の姿がアップで映し出される。
彼女は、自分が映っていることに気づく。
「……また?」
小さく呟く。
隣では、麗日が笑っている。
「またテレビに映っとるよ!」
「…ハァ」
発目は、むしろ嬉しそうだった。
「私のベイビーたちが全国放送だよ!」
「そこなんだ……」
緑谷はというと――。
「え、えっと……」
背中のジェットユニットを確認しながら、顔を赤くしている。
そんな四人を見て、プレゼント・マイクがさらにテンションを上げる。
「これは目が離せねェチームの誕生だァァァ!!麗日の個性により空中戦も可能!謎の個性を持つ美女!サポートアイテムのスペシャリスト!そして、1000万ポイントを背負った緑谷出久!!」
会場がどよめく。
「このチーム、一体どんな戦いを見せるんだァァァ!?」
彼女は周囲を見渡した。
すでに他のチームも、それぞれの陣形を整え始めている。
自分たちへ向けられる視線の数が、明らかに多い。
(……やっぱり、1000万ポイントだけじゃない)
自分たちのチームそのものが、注目されている。
――この騎馬戦。
思っていた以上に、面白くなりそうだ。