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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


第二種目は――騎馬戦。

第一種目の障害物競走を終えた生徒たちが、スタジアム中央へ集められる。

「第二種目は……騎馬戦だ!」

四人一組で騎馬を組み、相手の頭につけられた鉢巻を奪う。
そして、奪った鉢巻に書かれたポイントが、そのまま自分たちの得点になる。

「第一種目の順位に応じて、最初からポイントが与えられる!」

大型モニターに、第一種目の順位が映し出される。
一位、緑谷出久。
そして、その横に表示された数字を見た瞬間――。

「……え?」

「1000万……?」

会場が、一気にざわめいた。

「1000万ポイント!?」

「ふざけんな!」

「一位、狙い撃ちじゃん!」
それまで同じクラスの仲間として緑谷を見ていた生徒たちの視線が、一斉に変わる。

狙いは、ただ一人。
――緑谷出久。


「……っ」


緑谷の額に、冷たい汗が浮かぶ。
ゆっくりと周囲を見回す。
さっきまで笑っていた生徒たちが、今は自分の頭にある鉢巻を見ている。

(……狙われる)

一歩。
緑谷が後ずさる。

「……なるほど」
その様子を少し離れた場所から見ていた彼女は、小さく呟いた。
第一種目で一位になった者が、次の種目では最も大きな標的になる。
単純に見えて、その実――順位を大きくひっくり返すための仕組み。
下位の者が上位の者を狙い、ポイントを奪う。

まさに、下剋上
「随分とえげつないルールね……」

彼女は周囲を見渡した。
すでに生徒たちは、誰と組むかを考え始めている。

個性、身体能力、相性、そして、誰を狙うのか。
短い時間の中で、それぞれが自分にとって最も有利な組み合わせを探していた。
彼女もまた、無意識に周囲を分析していた。

(この競技なら、普段見えない個性の使い方も見られる)

騎馬戦では、複数人が連携する。
個性の相性だけではなく、指示系統、判断力、信頼関係。

そして――誰が誰と組むのか。

人間関係まで、かなり見えやすい。

公安として考えても、これほど都合のいい観察の場はない。

しかし、彼女の視線は、再び緑谷へ戻った。

(……それに)

障害物競走。
彼が見せた判断力。
巨大ロボットの破片を利用し、地雷を掘り起こし、自らの弱点を補うために環境そのものを利用した。
偶然ではない。
追い込まれた状況で、自分にできることを考え、実行した。
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