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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


「ゴォォォール!!」
プレゼント・マイクの絶叫が、スタジアム中に響き渡った。

「第一種目、障害物競走の一着は――!!」

「緑谷出久ゥゥゥ!!」
スタジアムが揺れた。

「うおおおおおおおお!!」
歓声が、一気に押し寄せる。
ゴールした緑谷は、その場に膝をついた。

「はぁ……はぁ……」
肩で息をしながら、それでも顔を上げる。

「やった……!」
目には涙。
震える拳を何度も握りしめる。

「やった……僕……一着……!」
その姿を、彼女は少し離れた場所から見つめていた。

(……本当に、嬉しいんだ)

表情。
呼吸。
握った拳。
視線。
どれも嘘ではない。
公安で人を見るとき、まず確認するのは言葉ではない。
言葉はいくらでも作れる。
無意識に出る反応は、簡単には隠せない。
(緑谷出久。今の反応に、演技性はない)
彼女はそう判断する。

そして、観客席へ視線を移した。

そこには――
オールマイト。
彼の姿を見た瞬間、彼女の目がほんの少しだけ細くなる。

(……喜んでいる)

身体を震わせるほど。
あれほど大勢の人間がいるにもかかわらず、その視線は緑谷から一度も外れていない。
視線を戻すと、競い合っていた爆豪と轟も、少し遅れてゴールへ入ってきた。

「チッ……!」
爆豪は悔しそうに舌打ちをする。

その目は、すでに次を見ている。
敗北に沈んでいるわけではない。

(次は、絶対に取る)
そんな意志が、目の奥から滲んでいる。

轟も同じだった。
静かだが、感情が消えているわけではない。

(負けを受け入れているわけじゃない)

二人とも、もう次の競技へ意識を切り替えている。

そして――
「第四位ィィィ!!さとうおもち!!!!」


プレゼント・マイクの声が響く。

「うおおおおおおお!!」
先ほどとは違う種類の歓声が、スタジアムを包み込んだ。
彼女は、走りながらその声を聞いていた。

(……大きい)

歓声の量、カメラの数、観客の視線、プロヒーローたちの視線、自分へ向けられる、無数の目。

公安であれば、本来なら喜ぶべき状況ではない。


むしろ逆だ。
(露出が大きすぎる)
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