第11章 霽雨
みんな、私が倒れたことを、こんなにも自分のことのように心配してくれている。
……もう、隠せないよね
これ以上、自分の都合でこんなに温かい人たちをハラハラさせたくない。嘘を吐いて誤魔化し続けるなんて、私にはもうできなかった。
私は小さく深く息を吸い込むと、握られていた憂太くんの手を微かに握り返し、みんなの真っ直ぐな瞳を見つめて、勇気を出して言葉を紡ぎ出した。
『みなさん。……ご迷惑をかけてしまって、本当にすみません。
……少しだけ……私のお話、聞いてもらえませんか?』
「え……? 五月雨さん……?」
突然の私の真剣な問いかけに、憂太くんや真希さんたちが驚いたように小さく息を呑む。
静まり返った医務室の中で、私は震える声を一生懸命に支えながら、自分の背負う宿命を自らの口で打ち明けた。
『私は、忘れられた存在で……、この国に、ただ一人しかいない——梅雨の代行者なんです。私のせいで、みなさんを危険な目に晒してしまうかもしれないから、ずっと、言えなくて……黙っていてすみませんでした』
ポツリと、私の本当の正体が部屋の中に響き渡った。
私の告白に、憂太くんや真希さんたちが大きく目を見開くのが分かった——。