第3章 怪雨
長い足でスタスタと歩き出す先生の後ろを、私は少し俯きながら、ついていく。
——少し特殊とは言え、学校なんて、初めてだ……
幼い頃から代行者をやっていた私は、学校に行ったことがなかった。
勉強は専属の家庭教師や、前任の護衛官が教えてくれていた。そのため、同年代の人ともまともに関わったことがないのだ。
——ドキドキする。
そんなことを考えていると、急に先生が立ち止まった。
ある一つの教室の前だった。中から、何やら楽しそうな声が聞こえてくる。
……怖い人たちだったら、どうしよう。
さっきとは違う、不安混じりの動悸で心臓がうるさく鳴る。
先生がガラガラと勢いよく扉を開けると、そこには——4人の生徒がいた。