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雨の神様 【呪術廻戦(春夏秋冬代行者)】

第13章 五月雨


みんなが自分のことのように天気予報を見て驚き、雫の正体を知った上であたたかく「お疲れ!」と労っている。
雫は、そんなみんなを見て、すごく嬉しそうに笑っていた。

「……五月雨様」

みんなの輪の少し後ろで、その様子を静かに見ていた皐月サンが、雫に声を掛けた。

「私は四季庁での次回の北部顕現の手続きや、四季庁への報告など、次の予定が詰まっていますので、これで失礼します。五条様、引き続き彼女の護衛をよろしくお願いいたします。……それでは」

皐月サンはそれだけを真面目に言い残すと、雫に向かって僅かに一度だけ小さく一瞥をくれ、返事を待たずにカツカツとヒールの音を響かせて、そのまま足早に高専を去って行った。

冷酷な女。
だけど、今回ばかりは雫のために、上に掛け合ってくれた、彼女の仕事っぷりには、僕も心の中で「まぁ、お疲れさん」と少しだけ見直してあげてもいいかな、なんて思った。

「よーし! 皐月さんも行ったことだし、みんなで雫の顕現大成功のお祝いパーティーでもしよっか! 先生がとびきり美味しいもの、奢ってあげるからさ!」

「お、まじかよ悟。んじゃ、寿司奢ってくれ」

「しゃけ!」

「あはは、僕も雫ちゃんのお祝い、全力でしたいな」

静かだった高専の談話室は、雨上がりのひだまりのような、どこまでも温かい笑い声で一気に満たされていった——。
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