• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

雨の神様 【呪術廻戦(春夏秋冬代行者)】

第12章 液雨


「あいつは昔からそうなんだよ。
気に入ったもの、大切なものは、自分の手元に置いておかないと気が済まない、独占欲の塊みたいな男だからね。
雫も大変だろ、あんな我が儘な男に捕まってさ」

『いえ……。すごく、温かくて、嬉しいです』

私が頬をほんのり染めながら真っ直ぐに答えると、硝子さんは一瞬驚いたように目を見開いたあと、とても優しい笑みを浮かべて、私の頭を撫でてくれた。

「ふふ、あんたって子は、本当に良い子だね。……疲れただろ。ゆっくり休みな」

『はい。硝子さん、おやすみなさい……』

みんながくれたお菓子のぬくもり、五条先生の甘いお土産のゼリーの冷たさ。そして硝子さんの優しい手のひらの温度を胸に抱きしめながら、私はゆっくりと目を閉じた。
身体に満ちる『神通力』はまだ少し苦しいけれど、昨日までの孤独な恐怖は、もうどこにもなかった。

私は深い、心地よいひだまりのような眠りの中へと落ちていき、そして——穏やかな気持ちのまま、次の日の朝を迎えた。
/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp