第2章 私にはない絆
——「名瀬ってなんで記録者(レコーダー)いねぇの??」
不意に瑠衣さんに声をかけられた。
『…え?』
「記録者。なんでいねぇの?」
「瑠衣。そういうことは…。」
「あ、いや!別に言いたくねぇなら話さなくていいぜ…!」
杖道さんが瑠衣さんを嗜めた。
『全然大丈夫ですよ。気になりますよね。』
「名瀬さん無理に話さなくていいんだよ。」
『大丈夫ですよ。隠すようなことでもないですし。お話ししましょう。』
そう言いながら、私は空を見上げ、当時を思い出しながら話し出した──。
『私に初めてついた記録者たちは、それはそれは、心の綺麗な人達でした。』
静かに語る私の意識は、ゆっくりと、あの日々の記憶へと潜っていく。