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鏡の世界の×××

第6章 雑用係



どうやら二度目のゴースト退治を言い渡したのは、グリムちゃんと私がどうやってゴーストを退けたのかを見極める為だったらしい。
ひいては、モンスターであるグリムちゃんが本当に私の言うことを聞いて動くのかを確かめたかったようで、私に『猛獣使い的な素質』を見出してくれた要因もそこにある。

ちなみに学園長先生は、どう見てもこのか弱そうな猛獣使い、猛獣にぱっくりとやられてしまう、なんというか、しかし……といった感じのことをブツブツ言っていたようなのだけれど、褒められてぽやぽやしていた私は全然聞いていなかった。

「ところで学園長先生。グリムちゃん、この学校に通いたがっているんです。それで、もしよかったらグリムちゃんもこの寮に一緒に置いてもらえませんか?」
「なんですって?モンスターを?」

それなりに強い語尾で聞き返されるも、私は頷いて返した。

「またゴーストが出ると怖いですし……。今みたいにグリムちゃんと一緒なら、知らない世界でも何とかやっていけそうな気がして……」

この寮にグリムちゃんを置いてくれるのなら、この子が学校に通うにしても、通えないにしても都合が良いはずだ。
どちらにしたって、学べる場所と住む場所の両方が手に入るのだから。

生徒になれなかったとしても学校に住み込む以上、学びのチャンスはきっとたくさんある。

それに、私もいつまたゴーストが戻ってくるかもわからない寮にひとりぼっちでいるより、グリムちゃんが側にいてくれたら安心だ。
頼もしいし、寂しさだって紛らわせられる。


飾らない本音を言えば、一緒にいてほしい――。

ただ、それだけだった。


それに、もうすっかり情が移っちゃってるものねー。
グリムちゃんも、ここを追い出されても行く宛がないのなら、この寮に住むことは悪い話じゃないはず。
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