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鏡の世界の×××

第6章 雑用係



「まあ、今回のことは私が貴方がたにゴースト退治を見せてほしいと言ったことにも、少なからず原因はありますしね。……ですが、ボヤ騒ぎを起こしたことについては深く反省するように!」

「いつかはグリムちゃんも、こんなすごい魔法が使えるようになるのねー」
「フン!オレ様だって本気を出せば、これくらい楽勝なんだゾ!」
「あらー、さすが未来の大魔法士さんねー」
「ふふーん!当然なんだゾ!」

「……あの、おふたりとも?私の話、ちゃんと聞いていますか?」

天才を自称していたのだから、きっとグリムちゃんも然るべき時に秘めたる才能を遺憾なく発揮して、異彩を放つことだろう。
それが遠くない未来のことだと良いわねぇ。


グリムちゃんのまだ見ぬ未来に想いを馳せながら語らっていると、ごほん!という咳払いが聞こえてきたので、学園長先生の方へ向き直った。

何故だかとっても物言いたげな雰囲気を沈黙にたっぷりと浸して、こちらを見てくる学園長先生。

あらあら、どうかしたのかしらー?

のんびり笑いながら首を傾げて見つめ返せば、互いの間に三拍分ほどの妙な間が満ちる。
やがて「……はぁ。もういいです、話を戻しましょう」と、どこか諦めたような物言いで学園長先生が肩を落としたので、グリムちゃんと一緒に首を傾げた。

「ふぅむ……実は入学式騒動の時から私の教育者のカンが言っているんですよねぇ。貴方には調教師や猛獣使い的な素質があるのではないか、と」
「あらー」

"話を戻す"のがどこからのことを指すのかと思っていたら、急に『猛獣使い的な素質がある』だなんて褒められたので、驚きよりも嬉しさが勝ってしまった。

動物は大好きだし、小さい頃はホワイトタイガーと暮らすのが夢だったから、そんな風に言われるのは光栄ねー。

教育者の鑑のような人から素敵なお墨付きをもらってしまい、片頬に手を当てながらのほほんと笑う。
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