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鏡の世界の×××

第4章 ゴースト退治



グリムちゃんは、今の範囲攻撃で周囲のゴーストが離れたことに気付き、やっぱり自分は天才魔法士だ!と喜んでいる。

私の指示がなくても平気だ、なんてニャハハハと高笑いを響かせるグリムちゃんの背後に音もなく近付くゴーストの存在に私は「グリムちゃん、後ろよー!」と叫んだ。

「後ろだな!食らえ~っ!」

私の指示はいらないと豪語しながらも、しっかり私の声を聞いて振り向き様に放たれた青い炎は、グリムちゃんの背後に迫ったゴーストに痛手を負わせる。
次は上から圧し掛かるように二体のゴーストが襲い掛かってきたため、上に二体いる!と声を張れば、すぐさま青白い火炎が舞い上がり、ゴーストたちを纏めて遠ざけた。

アチチ!と白い影を焦がして消えていく姿を薄目で捉えたグリムちゃんは「す、すごい!効いてるんだゾ!」と、さらに自信をつけたように肉球を掲げた。

思わずといった風にこちらへ向いてくるグリムちゃんの笑みに頷いて「このまま一緒にがんばりましょーっ」とガッツポーズを見せると、よぉし!と意気込むグリムちゃん。

「このグリム様に任せておくんだゾ!おい、オマエ!次はどうするんだ!」
「もうあと少しよー!一気にやっちゃえ!」
「わかったゾ!ふぬぬぬぬぬぬ……くらえ~~~~~~~っ!!」」

右、左、左右同時、後ろからも来る、また右!
そんな風にゴーストの位置を知らせていけば、だんだんとグリムちゃんとの息も合ってきた。

最初に比べて精度が上がり、立て続けに炸裂する炎に対して次第にゴーストたちもグリムちゃんに押し迫る勢いを弱めていく。

トドメとばかりにお腹が膨れるほど息を吸い込み、青い炎を四方八方に爆裂させていけば、間髪入れない青い火の玉地獄を食らうゴーストたちは、ひとたまりもなかった。


『ヒ、ヒィ~~~!消されちまう!逃げろ~~っ!!』


音もなく、次々とゴーストたちの姿が夜の闇へ溶けていく。


残されたのは、肩で息をする私と、同じように荒い呼吸を繰り返すグリムちゃんだけだった。
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