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鏡の世界の×××

第2章 入学式



「いや~、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。絶対に欲しい……じゃなくて、僕なら絶対にかけられたくありません」

グリムちゃん捕獲の決定打を取られてしまったアズールさんは、にこやかな笑顔で手を叩きながらリドルくんを称賛している。

途中、小さく何か付け加えていた気もするけれど、よく聞き取れなかった。

ユニーク?魔法?という、またよくわからない単語が出てきたのは聞こえたけれど、あの首輪の魔法のことかしらー……。

それよりもグリムちゃんの首輪は魔法を封じ込めるだけ、なのかな。
だったらいいのだけれど。だんだん首が絞まってきたりしないかしらー。

大丈夫かなあ、と首輪を外そうと必死なグリムちゃんを眺めながら、頬に片手を当てていると学園長先生がツカツカと足早にこちらへ寄ってきた。

「どうにかしてください!貴方の使い魔でしょう!?」

仮面の目元の金の光が尖りを帯びて、こちらを厳しく射抜いてくる。
あわや鏡の間だけでなく学園を火の海にしかねなかったグリムちゃんの暴走が止まったことで、本格的に責任を追及されているらしい。

けれど、ちょっと待って。

「どうにかと言われても……そもそも、さっきからあの子を私の使い魔だって仰ってますけど……ちがいます。グリムちゃんは、私の使い魔でもペットでもないです」
「しっかり躾けを…………え?貴方のじゃない?」
「ええ。グリムちゃんとは、今日が"はじめまして"ですねー」

第一、魔力も持っていない身なのに使い魔なんて、どうやって出せばいいのかしらー。

正真正銘、グリムちゃんとは無関係だと主張すると、豆鉄砲を食らった鳩よろしく学園長先生は仮面の目元の光を点にした。
もともと球体状にしか見えないけれど。
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