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ずっと前から (降谷零/R18)

第8章 お見合い


ふと、モール内のお店に飾ってあるウエディングドレスを見て、透さんが急に悲しそうな顔であやまった。

「さん……式を挙げれなくて本当にすみません。」

「え?どうしたの?そんなの、わかってたことだから…。」

「でも、ご家族やご友人に祝ってもらいたかったでしょう?」

「うん。」

「ふふ、正直ですね。」

「嘘は言えないなぁーと思って。でも、式を挙げられる人と結婚したいわけじゃないの。私は、透さんと… あなたと、結婚できることが一番の幸せだから。そっちの方が断然優先。透さんも、友人や仲間に祝ってもらいたかったんじゃない?」

「……ぶれませんね、さんは。本当、そういうところが好きですよ。」

「えへ。惚れ直した?」

「惚れさせられっぱなしです。」

「へ!? あ、はい… どうも、ありがとう…ございます……」

「ふふっ。自分できいておいて、なんで照れてるんですか。」

「『何言ってるんだよ』ってつっこむかなって思って…?」

「それを言うのは、僕じゃないのでしませんよ。」

「たしかに…!」


「明日、でしたっけ?」

「ん? あー…うん、明日だね。」

「美容院行ってきたんですね。髪色、似合ってます。」

「あー…うん、ありがとう。」

「わざわざ綺麗にしてから行くなんて、何だか妬けちゃいます。」

「こ、こわいです!いっそもうはっきり怒ってくださいっ!」

「怒りませんよ?仕方ないんですから。」

にこにこと笑う透さんがこわい。
というより、怒らせた状態のまま零くんに戻ったときが怖い。
私にできることは、全力でご機嫌を取ることのみ!!


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