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ずっと前から (降谷零/R18)

第8章 お見合い


「わ!このピアス、繊細なつくりですごく可愛い!」

「さんに似合いますね。買いますか?」

「うん、買っちゃおうかな。あんまり見ないデザインだしもう巡り会えないかもだから。」

「じゃあ、それは僕からプレゼントさせてください。」

「え!?いいよ、自分で買う!それでなくても透さんには色々お世話になりっぱなしだから…!」

「さん、婚約者なのに『お世話になる』と考えるのはやめてください。頼って欲しいと伝えたはずですよ。」

「あ……じゃあ、お言葉に甘えて…。透さん、ありがとう。」

「いえいえ。いつもあまりデートの時間が取れない後ろめたさもあるんです。すみません。」

「一緒に出かけられなくても、お家で少しの時間でも会えたら私は幸せだよ?透さんは?」

「……欲がないですね、さんは。僕も、少しでも顔が見られたら幸せです。」

「ふふっ。私、欲まみれだよ、自分でも嫌になるほど。だって……」

こっそりと耳打ちする。
「本当は夜中にきて、抱くだけ抱いたらまたすぐ仕事に行っちゃうのが寂しいから。」

「…ふっ。悪かった。勝手だったな。」

小声であやまられて、二人でくすくす笑った。
たぶん急に呼び出しが入ったんだと思うけど、やっぱりソレだけしてどこかに行っちゃうのはそこそこつらい。


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