第8章 お見合い
「・・・透さん。あの日、位置共有にわざわざ『頼み事』をひとつ使ったのはこのためですか?」
「ふふっ。まさか。」
はい黒!その笑顔、黒でしかないよ!白なら疑われたことをもっと驚くか怒るでしょ!?
「ひとまず、この話はまた今度しよ?ここでもめたくないし…。」
そう言うと、耳のすぐそばまで透さんの顔が近付いてきた。
「。勝手に解除したときは覚悟してくれ。」
と、小声で脅迫された。間近で見るイケメンの破壊力は凄まじい。ついじっと眺めてしまう。この顔面国宝めっ!
それにしてもGPSについては譲る気まったくないってことね。
ばれないように解除する方法でも検索しておくか。
ここまで解除させないようにするってことは防犯ブザーの方は白で確定かな?いや、油断禁物だ。もしかするとアレは距離によっては追えないのかも知れない。
じーっと透さんを見てみるがニコニコしてるだけだから何もわからない。
「わかったよ。もういいからお昼まだだよね?なにか食べたいものある?」
「わかってもらえてよかったです。こっそり解除できる方法なんて考えないでくださいね?僕も、自分が何をするかわからないので。お昼は、さんが何でもいいならこのあいだポアロのお客さんにおすすめしてもらったお店でもいいですか?」
「は…ははは…。ぜひそこに行ってみたいですぅ……」
心の中で震えながら、おすすめされたというお店で昼食をとったあと、モール内を二人で見て回る。