第8章 お見合い
うだうだ考え事をしていたら今度はメッセージが届いた。
『後ろ』
「え?」
振り向くと、にこにこ笑った零くん… いや、その笑顔は透だな?早くない?ぶっ飛ばしすぎじゃない?
っていうか、まてまて。その位置情報、階数も判別できるの!?いくらなんでも正確すぎだよ!?
落ち着け私。決めつけは良くない。落ち着いて事情を聴くのが大人でしょ?
「なんでここがわかったのか詳しくお願い」
あれ?考えてたのよりきつめのセリフが出ちゃったよ。全然大人じゃなかった。
「ん?なんでって、スマホのGPSでしょう?」
あ。透口調だ。お家デートばっかりだからなんか新鮮!
いや、そんなことよりもスマホのGPS?なんのことだっけ?共有してないよ?
「……? なんだっけ?」
「いやだなぁー、忘れたんですか?」
何もやましいことなんてしてませんと言わんばかりのにこにこ笑顔で、なんだか自分が疑わしくなってきた。
「え?私、何か忘れてる?共有したっけ?」
「温泉旅行のとき、はぐれるといけないからと位置共有しましたよね?」
あー……したね?したよ?したけどね?
「あれって…たしか1日制限の限定共有だったと思うんだけど…。」
「そうでした?」
しっらじらしいぃぃぃ!!!!
私が共有設定が途中でわからなくてスマホ渡したときに制限解除したな!!!
だめだ、怒るな。これは彼の性格を分かっていたのにスマホを預けてしまった私の痛恨のミスでもある…!
いや違う違う。そもそもそんなことすること自体アウトだよ!?
「ん・・・わかった。あとで解除しておくね。」
「え?何でですか?」
「え?何でって何で?共有いらないよ?」
「いりますよ。便利なので。」
「何につかうの?」
「どこにいるかなーとか、ですかね。」
こっわ。何言ってるの?って突っ込みたくなったよ?耐えたけども!
「どこにいるか分からなくても連絡して聞いたらいいんだし、いらないと思うよ?」
「さん?」
圧!!!すごい圧!!!笑ってるのに押しつぶされそうな圧でてるって!!!