第7章 ずっと傍にいて欲しい
*
僕の腕の中で、ぐったりしてしばらく眠っている。
一緒に終わった直後、そのまま倒れ込んでしまったから。
「ふっ。ほんと、体力ないな。」
汗ばんだ髪を撫でながらぽそっと言うと、目を覚ましたようで
「あ……ごめ、寝ちゃって、た。」
「気を失ったのかと思ったよ。」
「ふふ。そ、かも。」
まだ眠いのかうとうとしている。
「身体、痛くないか?」
「んー………ちょっと、ずーんってしてる……」
それはどこがだ?眠気の話じゃないだろうな?
予想で腰をさすってあげる。
「なぁ、。」
「ん……」
「の過去を…教えてくれ。」
「……え?…過去って、例えば…どういう、ことを…?」
さっき『全部教えて』と伝えた話のことだと察したのか、目が覚めてきたようだった。
「いや。やっぱりいい。」
「……零くん。」
「ん?」
「……なにが不安?」
「いや。不安なんかないさ。」
「じゃあ、何で知りたいの?」
「あぁ。何で、だろうな。醜い嫉妬かな。」
「失いたくないから、じゃなく?」
「……それも、あるかも知れない。」
「ふるや、れい」
「ふふっ。何だよ急に。」
「……抱きしめさせて?」
そう言って、僕の頭をの胸に押し当て、両腕でしっかりと包み込んだ。
柔らかく、あたたかい。
の優しくて甘い匂いが安心する。
「ハグをするとストレスが軽減するらしいよ。」
「……あぁ、そうだったな。」
「ふるやれい。よく頑張ってる。すごいよ。1人でよく耐えてきたね。えらい。かっこいいぞ。
頑張りすぎて疲れたら、すぐここに羽を休めにくるんだよ。
そしたらまた、空高く飛び立てるからね。大丈夫。私はずっと、ここにいるから。」
「……っ。」
「大丈夫。大丈夫だよ。」
「………ふっ。僕は鳥か?」
「えへ。ごめん。」