第7章 ずっと傍にいて欲しい
「ねぇ、零くん。
私たち、家族になるんだよね?」
「あぁ、そうだ。」
「私は、いなくならないよ。」
僕を胸に抱きしめたまま、は力強く言った。
「あぁ…。」
「零くんは?私の前からいなくなるの?」
「そんなことは絶対しない。」
「『死がふたりを分かつまで』?」
「……そうだ。」
「危険な任務中だから、その日が案外近いんじゃないかということに不安になってるんじゃないよね?」
「あぁ。を一人残して逝くことはしたくないが……可能性はゼロじゃない。それが僕の使命だから。ごめん。」
「うん。でも、必ず生きられる方法を探して。何かを成し遂げるために、自分を犠牲にしないで。ずっと待ってるから。」
「……大丈夫、分かってるよ。」
「もし違って、嫌な気持ちにさせたらごめんね。」
「ん?」
「零くんは、いつか私の心が離れて自分の前からいなくなることが不安?」
「……。」
「もしそうなら、私がどれだけ好きって伝えても、零くんの不安は消えないよね?
だって、人の心は変わるものだから。
零くんは、私の気持ちが変わらないという確証がほしいの…?」
「ふっ…あんまり言わないでくれ。自分でも情け無いと思ってるんだ。」
「プロポーズしてくれたのは、結婚というかたちを確証にしたかったから?」
「……っ!それは違う!絶対に。」
パッと胸から顔を離し、の目を見て強く否定する。
「うん……わかってる。変なこと言ってごめん。」
はまた僕の頭を抱きしめて、愛おしそうに髪を撫でた。
「零くんは、私のことを自立してて、零くんがいない時間の私は自分の世界を生きてるって言ってたことあるけど、
本当は全然、精神的に自立なんてしてないよ。」