第7章 ずっと傍にいて欲しい
少し苦しくなってゆっくり離れた。乱れた息のまま零くんの目を見ると、やさしく笑っているのに欲しそうな目をしていて、ドキリとしてしまった。
「もう、駄目……無駄にかっこよすぎて心臓がしんどい…です。」
「もうあきらめたのか?あともうちょっとだけ頑張ってくれたらお願いを聞いてあげるのに。」
「……何をしたらいい?」
「に任せるよ。可愛く僕を誘って、その気にさせてくれ。何してもいいよ。」
何をしてもいい?
ざっくりしすぎてて分かんないけど、座っている零くんに向かい合う形で密着してみる。
零くんが微笑んでふたたび私の腰に手を回した。
どうやらここまでは正解みたいだ。
ここからどうしよう……?
零くんの肩に手をおいて、
――あれ?待って。
なんでジャケットじゃなくシャツに香水の匂いついてるの?
ジャケット脱いで密着した?
こういうシチュエーションは本日二回目とか?
変なことを考えつつも、耳を舐めたり、耳たぶを唇で挟んだり軽く息をかけたりしてみる。
小さく「お願い……」と耳打ちすると、私の腰にあった零くんの手に少しだけ力が入った。
反応してくれたのがすごく嬉しい。
耳から首筋まで下りて、首筋を舐め、跡がつかない程度にチュッとキスをする。
零くんは、されるがままじっとしてくれている。
なんだろう。すごく新鮮。いつもすぐグイグイ触りにくるからかな。
もしかしてこのまま目隠しとかもできるんじゃない?したところでどうしていいか分からないし、あとが怖いから絶対しないけど。
シャツのボタンをはずし、直接肌に触れてみると、また少しピクっと反応してくれた。
しっかりした腹筋。服を着ていたらわからないけどしっかり筋肉がついていて、何度見てもドキドキしてしまう。本当に綺麗な身体。
お腹にも唇を這わせると、零くんが髪をなでてくれた。
好き……なのに、少し切ないのはわざわざしなくてもいい妄想を膨らませてしまった自分のせいだ。