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ずっと前から (降谷零/R18)

第7章 ずっと傍にいて欲しい


少しの間、拓翔くんと2人でアニメを見ながらおしゃべりしていると、あっという間に夕食を作ってくれたので運ぶのを手伝いにいく。

私が作ったらこうならなかったであろう、形のきれいなオムライスと、何も伝えていないのに野菜スープも作ってくれている。
キッチンにおいたコンソメや野菜を見て気付いたんだろう。
子ども用にはちゃんと野菜を小さく切ってある。完璧だ。本当にすごい。相手が何を望んでいるのかを考えて行動することに長けてる。



「―――透さんはすごくいいパパになりそうだね」

心からそう思った。
同時に、きっと訪れないであろうそんな未来にちょっと悲しくなった。


「…………」

あれ。褒めたつもりだったんだけど無反応で、ちらっと透さんを見る。

ん?これは照れてる?そんな顔するなんて。
と思ったのは一瞬で、すぐに表情を立て直し、にっこり笑った。
童顔だなぁ……30歳手前とは思えない可愛さ。
1枚くらい写真が欲しいけど絶対だめっていつも言うもんなぁ。


「……。今のはプロポーズか?」

「え?」
待って。何の話してたっけ。違うこと考えてた。

「ありがとう。すごく嬉しいよ。プロポーズは僕からと思っていたんだが。」

「え!?違うよ、まって、さっきのはただの感想だからね!?」

「ん?は結婚はしないのか?」

「え!?いや、違う。プロポーズとかしてないしてない!結婚しないとかじゃ…そーいうことじゃなく!ちょっと、あーーーーーもう!!!れ…っと、とおるさん!またふざけてからかわないで!!!」

クククっと嬉しそうに笑う透さんが憎たらしいほど愛おしい。


「もう!!人のこと言えないくらいふざけるんだから!」


そのやり取りを、ポカンとした顔で拓翔くんは見ていた。



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