第7章 ずっと傍にいて欲しい
私の推しグッズの飾り棚を倒してしまい、グッズが散乱した。
「拓翔くん!大丈夫!?怪我は!?」
「うん……大丈夫。ごめんなさい。こわれちゃった?」
「いいよ。気にしないで。それより怪我がないかちゃんと見せて。」
怪我がないことを確認し、棚を起こし、二人でグッズを片付けていく。
あ!しまった!
電話を放ったらかしにしてしまっていた。
スマホを見ると、もう通話は切れていた。
咄嗟に切ってしまったのかも知れない。
あとでかけ直さないと……
―― ピンポーン ――
誰かきた。配達かな。
夕食作りに電話に片付けに来客に、次から次へとなんだか忙しい。
拓翔くんに「誰かきたから、じっとして待っててね。片付けはあとで一緒にしよう。」と伝えてインターホンに出る。
『、どうした!大丈夫か!?』
「え?零くん!」
*
「――――というわけで。
ごめんね、慌ててたから電話放ったらかしにしちゃって。」
「いや、いいんだ。怪我がなくて良かった。」
一緒に片付けを手伝ってもらった。
零くんの服装がスーツのような小洒落た服。ドタキャン理由は組織絡みかなと思ったり。言わないけど。
「ねぇ、おなかすいたからごはんしよー?」
「あ、そうだね。ごはん炊けたかな。すぐ用意するね。
れい…あ、あむ、透さんも一緒にどう?オムライスなんだけど……」
あっぶない。口調が透さんじゃないから、零ってよぶところだった。子ども相手だからって気を抜いてはいけない。
キッチンに立つと透さんも来た。
「僕が用意するよ。」
「え、でも仕事で疲れてるでしょ?ゆっくりしてて。私は遊んできただけだから。」
「子どもの相手は体力を使うから、も疲れただろ?」
と、小さく耳打ちされた。
「それに、拓翔くんもと居られる方が嬉しいと思うよ。」
くぅっ……!!やさしい!大好き!
って言いたいけど、今日は甥がいるから大人な対応で。
「ふふっ……優しいね、ありがとう。じゃあお願いします。拓翔くんは食べられないものないし、食材は適当に使っていいよ。」
それにしても!こんなに素敵な人と付き合えるなんて、いったい私は前世でどれだけ徳を積んできたっていうの?なんなら前々前世から積んでないと割に合わないレベルじゃないかな。
まぁ、デートのドタキャンはされるけどね。