第7章 ずっと傍にいて欲しい
「お姉ちゃんが大丈夫なら、泊まってもいいよ?」
拓翔くんは3歳頃からたまに1人でうちに泊まってる。
「いいの?今日1日拓翔に付き合って、も疲れてるでしょ?」
「んー、私は1日だけだしそこまでだよ。
お姉ちゃんこそ毎日くたくたでしょ?
今日は旦那さんとのんびりしながらゆっくり寝てよ。明日の朝、家まで送るから。」
姉の家は歩いて15分くらいの距離だ。
「ありがとうー!!は本当天使ね!!が子育てするときは、思いっきりお姉ちゃんを頼ってちょうだい!」
「あははっ。そんな予定もないよー。」
忙しいうえに長年危険な任務に就いている零くんと、結婚して家庭を作れるとは思えない。
それでも零くんは『ずっと一緒に』と言ってくれたから、組織と決着がつくまで…………ううん、その後もまた次の任務に就くことになれば、言葉通り本当にずっと、このままの可能性はある。
自分にその覚悟があるのか、少し自信がなくなってきていた。
姉は子育てに相当疲れているのか喜んでくれていたから良かった。
ちょうど汚れたとき用のお着替えセットも拓翔くんのリュックに入れていて、そのまま受け取った。
*
家に着いて、夜ごはんを準備する。
拓翔くんが好きなオムライスと、みじん切りにした野菜スープにしよう。ちょっと疲れちゃったし、チキンライスは炊飯器にお任せした。
そのとき、電話が鳴った。
仕事が終わったのか、零くんからだ。
今は拓翔くんがいる……出ようか出まいか……
いや、たぶん今日のことを謝りたいんだろうから。
「もしもし?」
『、今日は本当にすまない。埋め合わせは必ずする。』
やっぱり。零くんは一言目から謝ってくれた。
「ううん、仕方ないよ。零くんは怪我とかしてない?」
『あぁ。大丈夫だ。それで、いまのマンションのすぐ近くなんだが……』
「え。あ、まって。それは、いまちょっと、お客さんがきてて……」
『え?客?』
「ねえーーー!でんわだれからぁー?」
おおきな声で拓翔くんがきく。
「あ、待ってね。いまちょっと
ーーーーーーあ!だめ!危ないからそれ触っちゃだめっーーーーー!」
ガシャガシャガシャーーーーン!!
「うわぁぁぁ!!!!」