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ずっと前から (降谷零/R18)

第7章 ずっと傍にいて欲しい


久しぶりの、デートの約束の日だった。

やっぱり… というべきか、朝おきたら夜中のうちにメッセージが入っていた。

『すまない、急な任務が入った。また連絡する。』

それだけ。

不安はあったものの、いざ現実になると結構きつい。
沈む気持ちをどうにか立て直し、

『わかった。気をつけて、無茶しないでね!』

と、返事を入れておく。

朝一に分かっただけマシだったと思おう。

予定がなくなってしまい、何をして過ごそうかと考える。
友達を誘ってみるか、家でゆっくりするか、一人で出かけるか……

誰かと外出するはずだった日は、何となく誰かと居たい気持ちになった。

「友達はデートって言ってたしなぁ…」


そのとき、スマホにメッセージが届いた。
姉から……じゃなく、姉の息子、まだ4歳の可愛い可愛い甥っ子からだ。

『ちゃん!あそびにいきたい!!』

大量のスタンプとともに。

ふふっ。かわいい。

『うれしい^ ^いいよー!拓翔くんは、どこかいきたいところある?』

すぐに返事を送ってあげると、今度は電話がかかってきた。

『もしもしーーー?』

「ふふ。もしもし?早起きだね。まだ7時だよ。」

『うん!!おやすみの日だから。』

そうか。これがよく聞く “なぜか休日に限って子どもが早起きする” という現象なのね。

拓翔くんと少し話したあと、姉と電話を代わり、3人で米花水族館へ行くことになった。


* *

ひとしきり遊んだ帰り道。

「今日はありがとね、。
もう朝から 『ちゃんと遊ぶ』 『電話してみる』って言って聞かなくて、6時に起きてきてほんと困ってたの。」

「いいよいいよ。ちょうど暇だなって思ってたところなの。大変だね、やんちゃ盛りだし。」

「僕、まだちゃんといる!!お家に泊まる!!」

拓翔くんから、今日何度目かの自己主張が飛び出した。

姉は止めるけど、自己主張は止まりそうにない。


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