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ずっと前から (降谷零/R18)

第6章 温泉旅行 ※



* *

夕食を食べたあと、零くんは仕事の電話を受けて何やら指示を出していた。

まさかこのタイミングで戻らないといけないとかないよね……と少し不安になる。

私はベッドにうつ伏せにころがってゆっくりしていると、さっきの疲れか、ウトウトしてしまっていた。

ガシャっという聞き慣れない金属音にハッと気付いたとき、零くんが私の上に覆い被さってにこにこと嬉しそうに笑っていた。

「な、なに…?」

「せっかくの旅行なのに仕事の電話して悪かった。さっきの続きをしようと思って。」

うとうとしていたせいで、パッと思い出せない。何か中断してたっけ…?
少し起きあがろうとすると手首に違和感があり、目をやると手錠がかけられていた。

「え…?」

まって、どういうことこれ。
なんで手錠かけたの?
っていうかなにこの重厚感。
えっ?嘘でしょ?これ、

「は!?ホンモノ!?!?」

「はははっ。本物か偽物かの前に言うことあるだろ。」

「…………そうだね。何で次は急に警察ごっこ始まってるの。外して。」

「んー…どうしようかな。」

「はずして。怒るよ?」

低音ボイスをだしてみたけど
ここまで言ってもまだにこにこしてる。

「今日の…」

楽しそうに顔を近づけ、耳の傍まできた。

「頼み事をする権利が…」

耳元で話され、ぞくっとして少し背中が仰け反った。

「あと二つ残ってる。」




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