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ずっと前から (降谷零/R18)

第6章 温泉旅行 ※


夕食前にお風呂に入ろうということになり、二人でお部屋の露天風呂に入った。

さっき宣言した通り、お風呂でもぐいぐい迫ってくることもなく、まぁそれなりには大人しくしてくれている。


「すごいね、お風呂から富士山をゆっくり眺められるなんて贅沢。こんないいお部屋取ってくれてありがとう。」

「そんなに喜んでもらえると連れてきた甲斐があるよ。」

私は後ろから零くんに抱きつかれた状態でお風呂に浸かっている。
そして零くんは、私の首や肩に顔を摺り寄せてる。今度は甘えモード?景色見ないの?零くんの心理状態がわからない…!


「なんかペット飼ってる気分になる。」

「…ご主人様って呼ぼうか?」

「えぇ!?いいの!?零くんと主従関係で、しかも私が主の方!?逆じゃなく!?そんな設定もありなの!?」

「無しだ。」

「ふふっ。期待させないでよ。」

「はそういう趣味だったのか?」

「ちょっと真面目にきかないで?ごめん、まったく無いから。のっただけ。呼ばれてもどうしていいのかわかんない。」

「僕はどちらかというと主の方だろうけど、は僕に従ってはくれなさそうだな。」

「うん、私も自分がそうなるところ想像できない。ふふっ。」

「支配させてくれないタイプか。」

「どうだろ。支配したかった?」

「したいわけじゃないが、しようとしてしまうところはあるかも知れない。独占したいのは確かだな。」

「零くん」

「んー?」

「ちょっと触りすぎ。落ち着けない。」

「あぁ、悪い。触り心地がよくてつい。」

後ろを振り向き、零くんの顔を探るようにじっと見つめる。
まったく分からない。
表情から何も読み取れない。

「どうかしたか?」

と、聞いてくることさえも違和感がある。
なーんかいつもと違う。
見た目よりも結構疲れてる…とか?

「ううん、なんでもない。のぼせちゃう前にあがろ?」
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