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ずっと前から (降谷零/R18)

第4章 見てはいけないもの


「…………」

好き。

好きが溢れる。

零くんは本当にずるい。

無意識に手を伸ばし、そのまま零くんを抱きしめた。

髪を撫でながら、ゆっくり言った。


「私の心の中は、いつも零くんでいっぱいだよ。
私に必死な零くんをもっと見たい。
もっと、私を求めてほしい。
零くんの全てを受け止めてあげるから。」


「……ほんと、は僕を甘やかすのが上手いな」


そう言って、抱きしめ返される。



話が落ち着いたところで、今度は別の問題が待っていた。


「それで?」
「ん?」
「どこにいたんだ?こんな時間まで。」
「あぁ!同僚と会社の近くでごはん食べてた。」
「……男じゃないだろうな?」
「ほぉー?零くんがそれ言うの?」
「…………」
「あはは、ごめんごめん。女だよ。」
「こんな時間になるならタクシーで帰るか僕に電話してくれ。」
「ははは、酔ってたのかあんまり頭回ってなかった。」
「男に絡まれなかったか?」
「んー、今日絡んできたのは零くんくらいかな?」
「、茶化すな。」
「ん。ごめん。」
「それにしても、どうしてスマホを一度も見なかった?」
「あー、零くんと梓さんの職場恋愛のいちゃつきシーンで頭がいっぱいで、スマホが完全に意識外だった。午後からは一回も見てなかったみたい。」
「…………」
「あ、これ茶化してないからね?」
「何かあったらどうするんだ」
「ん?ノーコメント?」
「それは悪かった。」
「あはは。零くんがなんか悔しそう」
「本当に何かあったらどうする」
「ん?それってどんな事態を想定した?」
「……ベルモットに、目をつけられたんじゃないかと焦った。」
「ひぇ…!ごめん……」
「はぁ。ほんとに心臓に悪い」


反省してますアピールで俯いて黙った。

「」
「はい」
「位置情報を僕に共有しておいて」
「…………ん?」
「スマホ貸して」
「えぇぇぇぇ!?」

思わず顔を上げた

「それはちょっとご勘弁を…!」
「ふっ。冗談だ」
「いま、『スマホ貸して』とまで言ったじゃん!私の反応が違ってたら絶対共有してたよね!?」
「……まぁ、その場合は」
「ほらーーーー!!」
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