• テキストサイズ

ずっと前から (降谷零/R18)

第4章 見てはいけないもの


「……零くん」
「ん?」
「ごめん」

「謝らないでくれ。僕が悪いんだ。許してほしい」
「うん。許すよ」

「私いま、自分の心の狭さに打ちひしがれてる。誤解なのにすんなり許せず、零くんからの誠意を実感しようとした自分が情けない。」

「……に嫌な思いをさせたのは事実だろ?」

「梓さんとの三角関係と職場恋愛の浮気を妄想したあと、零くんのこと『浮気するイケメンクズ男』って心の中で罵りながらヤケ酒のんでた私を怒っていいよ。」

「……ふっ。くっ……まて……何をいきなり真剣に言ってる?」

「かろうじて声には出さなかったけど、浮気するイケメンクズ男だなんて思われたなんて心外でしょ?なんだそれって怒っていいよ。」

「、本当に、どんだけ潔いんだよ……くくっ。三角関係と職場恋愛の妄想って、お前…っ、なんだそれ……どうせもとから妄想してたんじゃないのか?くくっ……無理だ!はははははっ!」

「あ、ばれた?すごいね!探偵さんには何でもお見通しで照れちゃうな。」

「浮気するクズ男も、それはの妄想の中なんだから、僕に許しを乞う必要もない。もう好きに妄想してくれ。ただ、妄想で僕を怒るなよ?」

クスクスと笑いながら言う。

「あのね、零くん」

「ん?」

「私、零くんと付き合ってからどこかにお出かけしたことあったっけ?」

「……ごめん、ない。」

「会うのは、私の家か、零くんの家か、ポアロか……迎えに来てくれたときの車の中くらいだもんね。」

「……ああ」

「梓さんと腕を組んでたね?」

「いや……まぁ。梓さんではないけど、組まれてたな。すまない」

零が気まずそうに視線を逸らす。

「私、外で零くんと手を繋いだり腕を組んだりしたことあったっけ?」

「……ごめん、ないかも」

「あ。でも腕を掴んだり引っ張られたことはあるか。まぁ、それは仲良く腕を組んだ、とは違うけどね?」

「……そうだな」

「いちゃついてるとこ見せつけられちゃったなぁー」

「……あれは、ベルモットの、梓さんに対する認識が少しズレていたみたいで……悪かった」
/ 193ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp