第3章 嫉妬心
*
夜、インターホンが鳴った。
「はーい」
ドアを開け、
「おかえりっ!」
「……ただいま」
零くんがふっと優しく笑い玄関へ入る。
あ、零くんの笑顔が柔らかい。もう機嫌いいの?安心してていい?
でも、玄関のドアが閉まった瞬間に表情が変わった。
あれ?やっぱりまだ?
「」
「え?……は、はい」
「どこで赤井と知り合った?」
わーお。即その話題!
「倒れたっていつ?」
待って待って、まだここ玄関だし一つ目の質問にも答えないまま二つ目出さないで!?
「えっと……いったん、お部屋にどーぞー?」
零くんの眉間に皺が寄る。
「、なんで僕に言わなかった?」
なんと!答えないまま三つ目の質問まで飛び出した!?
もうここで答えるしかないみたいだね!
「ごめんね、心配すると思って言わなかったの。」
――あと、言えば小言も増える気がしてね?
「当たり前だろ」
「ふふっ、ありがとう。怒ってる?」
零くんは深く息を吐いた。
「怒ってるわけじゃない。」
「よかった。」
「心配なんだよ。」
心配性だなー!貧血だってば!
でもそう言ったら心配性に拍車がかかるから、
「零くん、心配してくれてありがとう。次、何かあったらすぐ零くんに言うね?」
もうこれで落ち着いてくれっ!!
「……分かってるならいい。」
「うん。」
安室透のように、にこっと笑っておく。
「それにしても、なんでよりにもよって赤井なんだよ。」
「知り合いだったの?」
「……」
あー、教えない系の話題ね?
うんうん、じゃあ追及しないからさ、『よりにもよって』とかやめて?それ言われたら気になっちゃうからね?