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ずっと前から (降谷零/R18)

第3章 嫉妬心


と、思っていたけど

「すみませんが」

カウンターで話をきいていた透さんが、穏やかに口を挟んだ。

「さんは、僕とお付き合いしているので」

「……!」

待って?それ内緒って言ってなかった!?言っていいの!?いいならいいって言っといて!?

「諦めて、もらえますよね?」

あれ?笑ってない。いつもの営業スマイルはどうしたの?
なんなら挑発的な顔してる…?
え?知り合い?ぜったい知り合いだよねこれ。

赤井さんは、透さんをちらっとみて

「ふっ。そうか、先を越されていたか。それは残念だな。」

少し口元を上げて言った。

どう見てもそんなに残念そうではないよ?

「まぁ、安室くんに愛想が尽きたらいつでも言ってくれ。」

「……!」

安室の眉が、ぴくっと動いた。


こんなタイミングで、カランとドアベルがなり、コナンくんが入ってきた。

「あれ?赤井さん早いね。」

と言ってすぐ、赤井さんと透さんの異様な雰囲気に気付いたのか、少し困っている。

よし、逃げよう!もうそれしかない。
ごめんコナンくん!

「と、透さん!私そろそろ会社に戻りますね!!!ご馳走様でした!
赤井さんも、ありがとうございました!!
コナンくん!なんかごめんね!!
梓さん!お会計お願いしてもいいかな!?」

と言い捨てて、猛スピードでお会計をし、逃げ帰ろうとしたところを透さんに腕を掴まれる。

ぎゃーー!このまま帰らせてーーー!
なんでそんな険悪なの!?こわいから!
分かってるよ!?私がはっきり断れないから見ててイライラするんでしょ!?ごめんね断るの苦手なの!!!

「……さん」

「は…はい……」

「仕事が終わったら、さんの家に行っていいですか?」

は、ははははいぃぃ?
いや、なんでそれ今言った……?
子どもが見てるよ?いや、見られても困らないけどね?でもほら、想像しちゃうじゃん?今日お家デートかぁ〜とかさ?
だからそのくらい、あとでメッセージくれたらいいんだよ?
あぁ、だめだもう疲れた。

「は、はい……もちろん……です。」

「よかったです。では、また夜に。」

またにこにこしてる。
でも機嫌悪いままだろうなぁ。

朝から大変な日だなほんと。
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