第3章 嫉妬心
透さんの笑顔がほんの少しだけ固まっている…?ような気がする。
というか、怒ってる…?
「さん」
「……はい?」
「お知り合い、ですか?」
まって。なんでこんなに圧かけてくるの??なにかあるの??
「あの…この前、道で倒れそうになったときに助けていただいたの。」
「そうでしたか」
にこにこ笑ってる。
いや、全然笑ってない。
本当になに!?
「あの、ありがとうございました」
「いや。大したことはしていない」
そして、
「……ところで、今日仕事は休みか?」
「いえ、休憩中なんです」
「そうか」
少しだけ雑談をした。
名前もようやく聞けて、名乗りあった。
赤井さんは、上の毛利探偵事務所のコナンくんと待ち合わせしているらしい。
コナンくんとは私もここで何度か会ったことがある。とても頭のキレる子ども。
「本当にコナンくんって賢い子ですよね。頭の回転が早くてついていけない!『え、これくらいわからないの?』って顔できょとーんってされちゃう。将来が楽しみだなぁ。」
「ふっ、名探偵になるんだろう。、もし今日、時間があれば、夜食事にでも行かないか?」
「え?」
「最近気に入っている店があってな。
店主もいいやつなんだ。酒も豊富で、料理もうまい。一緒にどうだ?」
めちゃくちゃ自然なお誘いで断りづらい……!付き合ってる人がいなければ行きたいくらいに!
でももちろん断るけど!!
「ありがとうございます。でも……」
「予定があるか?」
「はい、今日はちょっと……」
「そうか」
あっさり引くかと思ったけど
「では、別の日でもいい。」
「……!あ、えっと……」
困った。さっき、付き合っていることは広めたくないと話したばかりだから、なんとなく
『付き合ってる人がいる』と言いづらい。
相手が誰とかまでは追記されないだろうし、もう言ってしまうか…。
「あ、あの、赤井さん!私、あの、一応……付き合ってる人がいまして、なのであんまり、他の方と二人でお会いするのは……」
今ここで透さんを見るわけにはいかない。
自分で頑張って断りきるんだっ!!