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ずっと前から (降谷零/R18)

第12章 それで十分 ※


家に帰っても、盗聴器や発信機のことが気になってそわそわしてしまう。

零から、接触してきたときの状況や会話の内容をきかれたため、順番につたえていった。

「やっぱり、じゅ……松永さんは、公安の敵なの?それとも、私がなにか恨まれてる?」

「……ターゲットはではない。ただ、利用目的があってを狙っているのは確かだ。」

これ以上は教えてくれなさそう。

「そっか…。 『相談したい』って言ってたから、また接触してくるよね。もしかして、私から情報を取ろうとしてる?何も知らないって分かったら諦めるのかな。」

「駄目だ!敵の要求には少しも応じるな!!情報目的じゃなく取引に使われて殺されるかも知れないんだぞ!!」

「……!!」

ころころころされる!!?
それは嫌!!
というか、これはいつまで続くんだろう……明日からどうしたら……
いやもう怖いからマンション下から会社のビルまでタクシーで通勤しよ。
ここはお金にものを言わせとこ。
そうしよそうしよ、と無言でこくこく頷いた。

その必死の頷きを見て零は少し落ち着いたようで、申し訳なさそうな顔をした。

「……怒鳴って悪かった。
を狙ってるのは分かっていたが、本格的に動き出そうとしたことに焦りが出てしまった。」

「うん、いいよ。心配してくれてありがとう。
ただ…私は今日やっと松永さんが“危険かも知れない”って認識から、“何かやばい奴”って気付いた段階だから、零との危機感にも差があったことは、仕方ないと思ってくれると嬉しい、かな。
情報なしで適切な危険意識は持てないの。ごめんね、私が…ただの一般市民だから、何もできなくて…。」

「……悪い、その通りだな。なんの説明もしていないのに危機感のみ高く持てというのは難しい。は、今も充分気をつけて生活してくれている。すまない、感情的になってそんなことも考えずに…。」

「いいの。忙しいのに私のことまで余計な負担かけちゃってごめんね。」

なんだか気まずくなってしまって、お風呂に入ると言ってこの場の空気から逃げた。

私、負担になってる……。
公安か零か安室さんを狙ってる人にとって、一番警戒心がなくて簡単に狙える存在。

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