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ずっと前から (降谷零/R18)

第12章 それで十分 ※


何事もなく離れられた。
今日は何も動くつもりはなかったのかも知れない。
本当に偶然だったのかも。

でも……

《安室さんのことなんだけど……少しでいいから相談にのってもらえないかな?》


あのお願い、忠告を聞く前の私なら、確実にすぐ相談に乗っていた。
“安室さんのこと”と言われると。
これは嘘だと分かっているのに、“それってどんな事なんだろう”って気になってしまった。

電車にのり、周囲に視線がないかをなんとなく確認してからスマホで零にメッセージを送った。

接触してきたら、離れたあとに場所と時刻を教えてくれと言われていた。

『米花駅前18:25〜18:30』

すぐに返事がきた。

『最寄駅でおりるな。米花から3駅先で降りてくれ。尾行を確認し、改札を出たら駅下のコンビニで待機。迎えに行く。』

あぶな!最寄駅まで1駅だからもう少しで降りる動きをするところだった。
もし尾行されていたら、その動きでもバレる。

いや、それよりも……これ業務連絡?
尾行確認ってどーやって?
なんですぐそんな難易度高いことサラッと言ってくるの?

『分かった。』

わからないけど、そう返事した。


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