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ずっと前から (降谷零/R18)

第12章 それで十分 ※


「。ところで…」
「なに?」
「僕のいないあいだに」

なぜかニコニコと腹黒い笑顔で言いながら顔を寄せてくる。

「ずいぶんと、“淳くん”と仲が良くなったんだな?」

私の顎を掴んで、頬をむにっと潰された。

「て…店員さん……だから…」

必死に声を出した。
そんな軽蔑するような鋭い目をして間近で見ないでほしい。
かっこよすぎて失神する。
顔も熱くなる。

きっと私はそういう顔をしたんだと思う。
零がくすくすと笑い

「何で照れてるんだよ。」

と言って手を離してくれた。

「ふぅ。軽蔑した目でみられてドキッとしちゃった。」

「くくくっ。、いつからそんな嗜好になったんだ?はははっ…くっ…傷が、痛い。」

「わぁーー…めずらしく零が自爆した。」





次の日から、通勤は零の言われたとおり電車を使って時間も変えた。
あとはなんだっけ。歩く道も変えるんだったかな。

ほんと、公安すごいな……。
追跡を避けるため、そういうのを当たり前にしてきているんだろう。尊敬しかない。
呑気に日々を過ごせている裏で、零たちの活躍がある。国家と国民を守るためにぼろぼろになって。
心の中で感謝しておいた。


外出は警戒をして、ポアロにも近付いていない。

数日経ったけど、なにも変わりなく過ごせている。
状況は気になるけど、零は何も教えてはくれない。
まだ警戒してくれ、ということだけ。
警戒を解かないということは、クロなのかも知れない。
それなら、なにか分かったとしても言えないのだと思う。

私は……

零が無事なら――…もうそれだけでいい。
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