第3章 嫉妬心
「お待たせしました」
透さんがミルクティーとハムサンドを持ってきてくれた。
「ありがと」
「今日は忙しかったみたいですね」
「うん。同僚の子がミスしちゃって、一緒に対応してたから」
「そうだったんですか」
「でも、上司から褒めてもらえたからよかった」
「それならよかったです。頑張りましたね。」
透さんが微笑む。
うっ……その微笑みと『頑張りましたね』をおかわりください!嬉しくて泣きそう。絶対言わないけどね。
「ありがとうございます。透さんにそう言ってもらえると、なんか嬉しいです。
でも、透さんの頑張りにくらべたら、ぜんぜんですよ。いつもお疲れ様です。」
ふぅ。悶えそうになったけど、かろうじて大人な返しができた。
「さん。自分の頑張りを、他の人と比べないでください。さんは十分頑張りました。もっと言いましょうか?」
「ふふ。何それ」
「今日のさんは、とてもよく頑張りました。偉いですよ。さんだからこそできたんです。自信を持ってください。」
「と、透さんっ!もうお腹いっぱいですっ…!」
褒められ過ぎて動揺してしまう。
透さんは楽しそうに笑っている。
いい性格してるね?
そんなことを考えていたとき、梓さんが耐えきれなくなったように口を開いた。
「……あの!」
「はい?」
「安室さんとさんって、もしかして…」
「……!」
「もしかして、付き合ってたりします?」
二人とも黙った。
梓さんの目がキラキラして、
「やっぱり!?」
と確信したようだった。
透さんが、と苦笑しながら
「そんなに分かりやすかったですか?」
と聞いた。
「だって!安室さんがさんを見る目が全然違うんですもん!甘い!」