第3章 嫉妬心
「こんにちは、透さん。」
さわやかな挨拶をかえす。
安室透。
今日の彼は、完璧なポアロの店員。
はぁ、かっこいい。
あれ?なんでこんなイケメンと付き合えてるんだっけ私。
一目惚れみたいなものとか言ってたけど、それ私のセリフだからね。言わないけど!
透さんの目が柔らかくなる。
ん。好き。その目も好き。家での俺様系じゃないのが新鮮。
「さん、お疲れのようですね。
「え、分かりますか?」
「分かりますよ。いつもよりだいぶ遅いお昼のようですし…それに……」
「いつも見てるので。」
と小声で話し、くすっと笑う。
「ご注文はなににしますか?」
「じゃあ……」
「ミルクティーをホットで?」
「あ、はい。それです。」
「お昼まだですよね?」
「はい、でもあんまりお腹すいてなくて、アイスとかたべたいなと……」
「……しっかり食事を摂らないと体調を崩してしまいますよ?」
にこっと、爽やかに圧かけるのやめて?
“また食事抜いてスイーツ食べるのやめろ”ってことよね。
でもこっちはイケメン見て満腹だからさ?
と思いつつ、
「じゃあ…ハムサンドをお願いします。」
満足気にふっと笑って
「かしこまりました。」
と、またにこにこしてる。
透さんは優しいし紳士的だけど、俺様な零くんのことを知っているからか、たまにその笑顔がこわい。
ふとカウンターにいる梓さんを見ると、
にやにやしている…?
どうしたの?と聞くように首を傾げながら、
「梓さん?」
と声をかけると、
「いえっ!なんでもありません!」
と、慌てて視線を逸らす。
絶対、なんでもない顔ではないよ?
梓さんでも透さんのイケメンぷりにデレっとしちゃうの?
分かるよ分かる。でも私も譲りたくないからね!
三角関係でもはじまる?