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ずっと前から (降谷零/R18)

第12章 それで十分 ※





仕事を終えて、なんとなく歩いて帰りたい気分になった。
1駅だけだから余裕で歩ける距離。

ポアロの近くを通ったとき、声をかけられた。

「あっ!さん。仕事終わり?」

「あ、淳くん。さっきはありがとう。うん、いま帰りなの。淳くんもシフト終わり?」

「そう。もうお客さん少ないし上がっていいよって。」

「そっか、お疲れ様。」

「ね、さん時間あったら今からメシ行こうよ!もう少し喋りたい。」

「あははっ。淳くんめっちゃ喋るね。でもごめんね、今日は早く帰りたくて。」


「あれぇ〜? さん?」

子どもの声が聞こえた。

「あ、コナンくん。」

「・・・この人は?」

「ポアロに新しく入ったバイトの子だよ。
淳くん、この子はポアロの上の探偵事務所に住んでるコナンくん。とっても賢い小学生なの。」

「へぇー…コナンくん?よろしくね。松永淳って言います。」

「うん。僕は江戸川コナン。よろしくね。」

「ねぇ、さん。安室さん最近見ないけど、どうしたの?」

「えっ、あー…えっとぉ……。」

待て待てコナンくん!なぜ私にきく!?
大抵のことは知らないからね?
君は零が公安って知ってるんでしょ?
仕事のことを私が知ってるわけないんだからきくな?
しかも5日程度ならコナンくんに“最近みない”って言われるほどじゃないよね!?なんで聞いた!?


「んー、たぶん探偵の仕事で忙しいんだと思うな。ほら、守秘義務があるから詳しくは私にも言わないの。」

「ふーん。大変だね、婚約者が忙しいと!」

「あはは、そうだね。心配が絶えないよ。」

「えっ。さん、安室さんって人と婚約してるの?」

「あー…うん、そうなの。あんまり周りには言ってないんだけどね。」

「なんで?内緒なの?」

「内緒というか、彼の仕事に差し支えるといけないと思って……」

「……ねぇねぇ、さん!
見てもらいたいものがあるから、事務所に寄ってもらえない?」

「えっ、でも早く帰りたくて…」

「すぐだから!ね!!」

コナンくんに、半ば強制的に事務所へ引っ張られた。

「ちょ、ちょっとコナンくん?
あ、ごめんね、淳くん!またポアロで!」


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