第10章 二人の帰る家
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一応は同棲をはじめて1週間経ったものの、もともと泊まりにきてくれていた日も多かったため、とくに今までと変わらない日々だった。
違うことと言えば、インターホンが押されないことくらい。
急に鍵が開くから慣れていなくて驚いてしまう。
『気兼ねなく自分の家として過ごしてね』 と零くんに言っておきながら、なぜか自分の方が気兼ねしてしまって落ち着かない…!イケメンと同棲は緊張する!
ある日、零くんが帰ってきて私にきいた。
「は一人ぐらしをはじめてどのくらい経ってるんだ?」
「ん?たぶん5年くらいかなぁ。どうしたの?」
「いや。僕がいると落ち着かないみたいだから、一人暮らしがかなり長いんじゃないかと思ったんだ。」
ば、ばれてたー!
「あ…ごめん。なんか緊張してるのかも。私がこれだと零くんも落ち着かないよね。」
「。少し、散歩しないか?」
「え…?いまから?」
「うん。夜の散歩。」
なぜか唐突に散歩しようと言い出す零くんに連れられ、二人で手を繋ぎ、ゆっくり道を歩いた。
こんな時間に理由もなく散歩するなんてはじめてで、不思議な感じがする。
川沿いの土手まできて、何も言わなかった零くんが口を開いた。