第10章 二人の帰る家
「それで、同棲についてはは住みたい場所の希望はあるのか?
米花町のままの方が通勤も便利なんだろ?」
「くぅっ…! ど、同棲で住みたい場所…!」
「・・・いつもの反応で安心したよ。
僕は車だから、あまり場所は気にしない。候補絞って見にいくか?」
「えっと、そのことなんだけど、このマンションでそのまま同棲してもいいって言ってたよ。
引っ越しも大変だろうし、ここファミリータイプだからちょうどいいんじゃないかって。
でね、私としても零くんが嫌じゃなければそうしてもらえたら助かるなって思ってる。」
「のご両親がそれで構わないと言ってくれているなら、僕はいいが…。ここの光熱費とかはどうなってるんだ?」
「よかった、ありがとう。光熱費はちゃんと自分で払ってるよ。さすがにそこまでお世話になりたくなかったから…。」
「わかった。それは今後僕が払うよ。あと、必要ならマンションを賃貸契約して家賃として支払うから、聞いておいてほしい。」
「あー…うん、えっと…それはいつか言おうと思ってたんだけど、えっと……ちょっと嘘ついてたことがあって…」
「嘘?なんだ?」
「あの…このマンションは…私が…もらう予定のもので……だから、その…賃貸用に~とかそもそも嘘で……
ははは。ごめん、知られたくなくて…。」
「分かった。引いてはいても何も言わないから安心しろ。」
「あー…えっと、部屋は二つ余ってるから、どっちか使って?あと、鍵も渡しておくね。私がいなくても自由に入っていいから…。」
「あぁ。ありがとう。荷物はあまり移動させられないから、必要なものだけ置かせてもらうよ。」
「あの…ずっと私が住んでたから気になって住みにくいかも知れないけど、気兼ねなく自分の家として過ごしてね…。」
「そうさせてもらうよ。」