第9章 記憶
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「ん……くるし……っ」
横を見ると、零くんがまたがっちりと私をホールドして眠っていた。
「ふふっ。もう、これじゃ抱き枕じゃん。」
あれ、何時だろ?外が明るい。
あれ?何曜日だっけ?仕事……!
ゆっくりと零くんの身体から抜け出して、サイドテーブルの時計を見た。
17時……?
えっと… お昼寝してた?零くんも一緒に?そんな珍しいことするかな。
それにしても私なんでこんなに傷だらけ?どこかで転けたっけ?
ちょっと状況がわからなくて、疲れてるのに申し訳ないと思いつつも零くんを起こす。
「ねぇ、零くん。ちょっと起きて?」
「……ん。」
ん。って可愛いな。
何で私たち寝てるの?服は着てるし、事後でそのまま寝ちゃったわけでもなさそうだけど……。
何だかすごく長いあいだ眠ってた気がする。
「れーくーん?疲れてる?」
めずらしくすぐに起きない。一体何徹した?相当疲れてるんだなぁ…。
せっかくだからこっそり零くんの匂いを堪能しておこう。
首筋に顔を近づけて、零くんの匂いを吸い込む。
んーーーーー好き。いい匂い。癒される。
ついでに首筋をペロっと舐めてみる。
「こら。」
「あ。起きた?めずらしいね、声かけたのに起きなかったから。相当疲れてるでしょ?ちゃんと睡眠取らなきゃだめだよー。」