第9章 記憶
「はぁ。抱きたいのに。」
「はぁぁいぃぃぃ!?待って、ムードって知ってる?本日がはじめまして〜なのに、何でそんなド直球に願望言ってるの!?そーいう記憶もないって言ったよねぇぇぇ!?」
「もう抱くけどいい?今のが記憶上で初めてなら、記憶が戻る前にしておきたい。それでもう、の過去に嫉妬せずに済む気がする。それにが1週間以上いなかったからずっとできなかった。」
「よくなぁぁーーーい!!!!
っていうか、1週間あいただけで『ずっとできなかった』はちょーっと言い過ぎじゃない!?
短いよスパンがっ!もうちょーっと耐えれると思うよ!?」
「……ふーん。そーいう記憶がなくても1週間は短いって感覚はあるんだな。」
「つ、つかれた。私いつも零くんとこんな会話してるの!?」
「いや?してない。したこともない。僕はこんなムードもなくを誘わない。」
「なっ、なんで!?じゃあなんでこんな……っ!!」
「さ。ベッド行こう。」
「お願いだから話きいてーー!?」
「きくよ?ベッドの上で。が話せるならね。」
「ひっひどい……悪魔っ!!!」
「ベッドに行かないならもうここでしていい?まぁ、プロポーズの後もここでしたからいいか。」
「うっそ!嘘だよね?また!そうやってからかって!意地悪ばっかり・・・し・・て・・・・?」
「……?」
「…………うっ」
「大丈夫か?どうした?」
「・・・うん・・・大丈夫、なんか急に・・・・耳がきこえにくくなったような・・・」
「脳に損傷は見つからなかったが頭は打ってる。念のためこっちの病院でも診てもらおう。」
「大丈夫・・すこし横になってもいいかな・・・?」
「運ぶよ。」
「えっ!じ、自分で……!」
「じっとしてて。落ちるから。」
「はい…。」
「、ごめん。がのままでつい調子に乗った。」
「……はは。いいよ。零くんが…悲しく……ないなら、何でも。」
「―― 少し眠って。傍にいるから。」
「うん…横に……いて……」