第9章 記憶
「…… 生きて帰ってきてくれてありがとう。会いたかった。すごく。おかえり。好きだよ。大好きだ。の全てを愛してる。僕の愛を、ぜんぶ受け止めて――――」
そう言って、にキスをした。深く深く、舌を絡ませて。
「んん……っ!ん、っ…ふ……はぁ…はぁ……」
「。言って、僕にも。不安なんだ。安心させて欲しい。」
「あ…… わ、わたしも、零くんが好き……」
「………ふっ、『好き』か。まぁいいか今はそれで。」
「これが精一杯です……っ!」
「ん。ありがとう。僕は愛してるよ。じゃあ、次はいつもみたいに僕を誘って。」
「軽い!零くん愛のことばが軽すぎない!?どこが『濃くて重い愛』なの!?何いまの?エタノールくらいサラッとして揮発性抜群だったよ!?
って、待って?次はなんて言った!?ちょっとよく分かんない……!!」
「『次はいつもみたいに僕を誘って。』」
「ちっがぁーーーーう!!!
だから!二回同じこと言ってほしくて聞き返したんじゃないからね!?
え、どういうこと!?私いつも誘ってるの!?待って嘘でしょ!?嘘って言って……!!」
「・・・・・残念だけど、嘘は言ってない。僕を誘うはたまらなく可愛い。」
「なに今の間。あやしすぎる!嘘じゃないとしても、1回あったかどうかとかじゃないの!?そうだよね!ね??もう怖い!自分に記憶がないことがこんなにも怖い!!騙されててもわっかんないよ!!!」