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ずっと前から (降谷零/R18)

第2章 君を心配するあまり


「……ん?」

「今さらだけどな」

零くんが苦笑する。

「僕もに一目惚れしたようなものだから、分かってるつもりだった。でも、実際にああいうのを見ると……」

言葉を探すように黙り、

「……腹が立つ」

「……」

「を見るなって。心配だったし、何かあったらと思うと怖かった。
もし僕が迎えに行かなかったらどうなってたか……あのままホテルに連れ込まれていてもおかしくなかった。」

「……まさかっ!そこまでは……」

「考えていたら、頭に血が上って」

「……うん」

「だから、あんな言い方した」

零くんは小さく息を吐いた。

「ごめん。心にもないこと言って、を責めた」

「……」

「悪いのは、じゃないんだ。」

そう言って、零は、申し訳なさそうに笑った。

「……ただ、が知らない男に腕掴まれてるの見たら、冷静じゃいられなかった。僕のに触ることが許せない。誰にも触らせないでくれ。」

「……ふふ」

思わず笑ってしまった。

「……何?」

「零くんが可愛い。」

「……は?」

「かっこいいのに可愛い。独占欲、だね。」

零が少しだけ目を逸らした。

「……悪いか」

「ううん。そういうところも好き。ありがとう。もっと見たい。零くんの独占欲と嫉妬心。」

「……おい。」

「ふふっ。私も、ごめんね。心配させて。これからはみんなが散り散りになる前に大急ぎで帰る。」

そっと、零くんを抱きしめた。

「……?」

「仲直り、したい。」

「あぁ。僕もだ。」

ゆっくり腕を回して、抱きしめ返してくれた。

「……本当に、無事でよかった」

「うん」

「怖かっただろ」

「うん……だいぶね。掴まれた腕を振り解く護身術とか教えて?ふふっ。」

「ん。そうだな。」

「あと逃げるとき早く走れる方法も。」

「それは運動しろ。」

「ふふっ、無理かぁ。」

零くんの手が、私の髪を撫でる。
抱きしめ合って、零くんの首筋に顔を近付ける。
零くんの匂い、好きだなぁ……。
優しくてまろやかで安心する。
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