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ずっと前から (降谷零/R18)

第9章 記憶


「う、うん。分かった。えっと、いろいろ教えて欲しいんだけど、それはいいかな?」

「あぁ、もちろん。」

「えっと、私たちはどこで知り合ったの?さっき、7年の片想いって言ってたけど…。」

「……7年前、合コンで知り合ったんだ。」

「え? それ…で…?」

「それだけ。で、久しぶりに会ったのが数ヶ月前。偶然、喫茶店でね。」

「へ…へぇ……?」

話は端折ったが嘘はついてない。
今はまだ、どこまで伝えるべきか判断できない。

「えっと…降谷さんは何で私と付き合ってるの?」

「ん?どういうこと?」

「もしかして、私がしつこくお願いして付き合ってもらった…とか?」

「ふふっ。なんでそうなる?気持ちを伝えたのは僕からだし、きっと僕の方がのことを好きだった。それで困らせてばかりいた。」

「えっ。なんだか意外。降谷さんモテそうなのに何で私を選んでくれたのかなって。」

「そんなことはないよ。が誰かに好意を持たれるたびに僕は嫉妬してた。」


―――つらい。
であることに変わりはないのに、記憶がないことが、こんなにも辛いのか?
が、この世界のどこにもいないような気さえした。
まるで、もういない人を懐かしんで話すような気分になる……。

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