第9章 記憶
国外での動きは詳しい情報が入りにくいことが余計にもどかしい。
不本意だが、FBIに情報をもらうことにした。
『焦っているようだな。君の恋人がアメリカに行っているんだろう?』
「悪いが無駄口に付き合っている暇はない。さっさと情報を出せ。」
『ずいぶんじゃないか。せっかく情報を渡すんだ。仲良くしよう。』
「代わりの情報はこちらも提供したはずだ。」
『ふーーーーー
ふっ、そうだな。では、具体的な場所だが可能性が高いのは―――…』
くそっ!なんて間の悪さだ。
が滞在している場所からもわりと近い。
すぐ連絡を入れ、該当エリア周辺には絶対に行かないように伝えた。
ひとまずは安心のはずだ。
なのになぜ―――――――
想定していた場所とは違うところで爆発が起こった。2か所同時テロの計画で、情報を入手できた場所のテロは未然に阻止された。
すぐにに電話をかけたが、繋がらない。
テロの可能性があるエリアを避けさせたが、いまいる場所が分からない。
冷や汗が止まらない。
何度も何度も電話をかけ、やっとつながって出た相手はではなかった。
現地のレスキュー隊員だ。意識がなく、病院へ搬送すると言っている。
一瞬、目の前が本当に真っ暗になった。
頭を殴られたような衝撃で思考が止まる。
かろうじて必要な情報をきき取り、すぐ現地へ向かうと伝えた。
大丈夫、生きている。必ず。
そう信じ、の実家へ電話をかけた。