第8章 お見合い
「ひぇぇ…!赤井さんは探偵ですか?ほぼ合ってます…。まぁ、連絡がきていたのが誰なのかも見ていないんですが、お見合いした方にも連絡先を教えることになって、連絡がきたときにどうしようかなって思ったら…。これ以上は考えるのがちょっとしんどいなって勝手なこと思ってしまって。」
「君は、気を遣いすぎた。」
「・・・そう、かも知れませんね。」
「周りのために、自分を犠牲にするな。」
「そんな、大層なことは…していません。」
「もっと自由でいい。」
「ふふっ。そうなれるように頑張ります。」
「アメリカに来い。君にはきっと合う。」
「いいところですよね。本当に、自由になれるような気がします。」
「話くらいはいつでも聞く。俺の連絡先だ。好きにかけていい。」
「ふふっ。本当に相談員になってくれたんですね。ありがとう赤井さん。大人ですね。」
「君よりだいぶ年上だろうからな。」
「いえ、実年齢じゃなく…精神的に大人です。大人の包容力って感じがします。ふふっ。」
「ふっ。安室君に付き合うのは大変そうだな。」
「それ、は…ノ、ノーコメントで…!」
彼が子どもっぽいところがあると知っているんだろう。事実、嫉妬や束縛がすごいし支配欲もある。もう欲まみれだ。
強い信念、折れない精神。なのに、危うい。その危うさを、支え、癒し、守りたくなってしまう。
どうしようもないな、私。
「だいぶ顔色が良くなった。家まで送ろう。もう外は暗い。と言っても、俺も歩きだが。」
「え!悪いです!わりと近くなので!」
「気を遣いすぎるなと言っただろう?」
「あ…そうでした。じゃあ、お言葉に甘えて。暗いと怖いので…すごく助かります。」