第8章 お見合い
ど、どうなってるの。なんでこんな、公安だったりFBIだったりが近くにいるの!?
「じゃあ、日本へは仕事で来ているんですか?」
「そうだな。ある組織を追っている。」
「国外まで追いかけるなんて、大変なお仕事ですね。本当にお疲れ様です。」
「俺は好きでやっているからな。」
「その仕事が終わったら、アメリカに戻るんですか?」
「あぁ、その予定だ。」
「そうですか…。せっかくこうしてお話ができる仲になったのに少し寂しいです。」
「そんなにすぐにカタがつく相手じゃないがな。」
「大物ですね!」
「そうだな。大物狙いだ。クククっ。」
「そういえば私も近々アメリカに行くんです。友人と。向こうにいる友人に会いに!」
「ほぉー、アメリカに行ったことがあるのか?」
「はい。と言っても学生のころに少しだけ住んでいて、今はたまに遊びに行く程度ですけれど。」
「そうか。では俺がアメリカに戻ったら、君が会いにきてくれ。」
「ふふっ。忙しいFBIがアメリカでも私に会ってくれるんですか?」
「あぁ。いくらでも。まぁ、君の恋人がそれを許さんだろうがな。」
「・・・そうですね。たしかに異性の友人に会うなんて、彼はすごく嫌だと思います。」
「安室君と何かあったのか?お見合いというのは、彼ではないんだろう。」
「いえ、彼とは何も!お見合いは形だけのものです。断れないものだったので行くしかなくて。」
「そうか。先ほどの話をまとめると、見合いが決まり、彼の機嫌が悪くなった。君は彼の機嫌を気遣いながらも見合いへ行った。見合い先でも相手に気遣い、断り方も考えねばならない。見合い相手や彼から連絡がきていたスマホが疎ましくなり放り出してきた。といったところか?」