第8章 お見合い
立場上?この人は知ってるのかな。降谷さんのこと。うかつに話さないように気を付けないと。
「そんなに気を張らなくていい。彼のことはよく知ってる。警戒しなくても、君から得られる情報はないからな。」
「あ…はい。そんなに顔に出てましたか?」
「一瞬だがな。表情が硬くなった。君は彼の仕事をもう知っているんだな。」
「一応、きいています。でもほとんど知りませんし、勝手にしゃべったりもしたくないので、できればこの話はあまり…。」
「あぁ、俺もせっかく君といて、安室君の話はしたくはないな。」
仲悪いのかな。このあいだポアロで会ったときもなんだか険悪だったかも?でももうこの話からはフェードアウトしたい。
「あの…赤井さん。」
「なんだ?」
「大変申し上げにくいのですが…」
「あぁ」
「私、手ぶらでした…すみません!何も持たずに家を出たのでお財布が無くて…。」
「ふっ。はははは!」
「本当にすみません!ちょっとぼんやりしてたので、というかスマホが疎ましくてすべてを放り出してうろうろしていたもので…!」
「クククっ。何も持ってきていないのは見ればわかる。そんなことは気にしなくていい。俺から誘ったんだ。」
「うぅ。穴を掘ってでも入りたい…。」
「ふっ。自分で掘りにいくスタイルか?それで?何をそんなに思い詰めていた?」
「え?聞いてもらえるんですか?たぶん赤井さんはご興味もない話ですよ!?相談料とかお支払いした方がいいですか!?」
「クククっ。君はいつもそうなのか?俺は君のことなら何でも知りたいが。相談員を希望するなら喜んでなろう。」
「いえ!そんなことは!というか、私のことはいいので、いつもこうです!どうかお気になさらず!赤井さんのことを教えてもらえませんか?」
「安室君は、君といて飽きないだろうな。それで、何をききたい?」
「へ?あ、じゃあお仕事は何を…?」
「・・・見合いでもするのか?」
「!!?? ほんとだ!さっきお見合いしたからそのノリが抜けてなかった…!」
「はははっ!まぁいい。俺はFBIだ。」
「え?ふびーあい?んん?FBI!?」
「あぁ。どうした?」
「い、いえ何でも!」