第8章 お見合い
「。」
呼ばれて向いたら、いきなりキスをされた。
薄暗い駐車場内とはいえ、車や人は通るのでちょっと恥ずかしい…!
「ま、まって、着いてから…」
「無理。」
そう言ってさらに深く口づけられる。
「んっ…ふ……」
しっかり後頭部を押さえられていて離れられない。キスをしながら耳の裏や首筋に透さんの手が触れてゾクっとしてしまう。
さっきまで爽やかだったのに何でいきなり発情した!?
「はぁ…はぁ……」
ようやく離れたときにはこっちまでその気にさせられてしまった。
「透さん……急に、どうしたの?」
「零、だ。」
こういう行為はなるべく零でいたいんだね?
「零くん…?」
「……買い物中、ずっとが可愛すぎてたまらなかった。可愛いことばっかり言うし、何もできないときにあれは反則だろ。」
ほぉー?あれってどれだ?
キョトンとしていると、
「ほら、早く帰るぞ。シートベルト。」
と催促される。しめようとしたところでさっき零くんが邪魔したよねぇ???
マンションにつき部屋に入ると、今度はいきなり後ろから抱きつかれた。
「わっ!びっくりした。さきに買ったものだけ片付けたい…!」
「はぁ…分かった。」
やっぱり明日のお見合いのことだろう。怒ったり妬いたり甘えたり、かなり感情が忙しそう。
買ったものを二人で片付けて、零くんは
「もういい?」
と待たせすぎアピールをしてきた。
待たせてないからね?ふつう先に片付けるよね?
違う違う。今日は零様のご機嫌優先!
「うん。もう、いいよ?」
そう言って腕を広げ、零くんを受け止めた。
「…行って欲しくない……」
だよねぇ。私も行きたくないっ!!ほんっと憂鬱!!